qualiadiversity’s diary

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メンタルモデルに気づくと「世界」が変わる

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「メンタルモデル」とは、私たちの心の奥底にしみついているイメージや仮説、ストーリーのことである。私たちが世界をどのようにみるか、意味づけるかといった認識を形作るだけではなくどう行動するかまでをも決定する。問題はそれが単純化されたモデルになり、意識の下に隠れて暗黙の了解になっていること。メンタルモデルを検証しない限り、組織の行動は制限され慣れ親しんだ考え方や行動に安住してしまうことになる。---------          ピーター・センゲ 学習する組織フィールドブックより

ダイバーシティを推進する私にとってメンタルモデルは重要なキーワードだ。メンタルモデルに無意識になると、先入観、固定観念、偏見、ステレオタイプといったネガティブな思考スタイルを知らず知らずに身につけたり、相手との間に様々なノイズを引き起こすことにつながっていく。大事なことは、私達はメンタルモデルとは無縁ではなく、それによって間違った行動や思考に陥っていないだろうかと自覚的になることである。
メンタルモデルをなくすことはできないか、それに自覚的になることで学習する組織の推進力をより高めることが可能となる。

メンタルモデルの取り組みの中心となるのは「内省」と「探究」という2つのスキルである。
内省=考えるプロセスのスピードを緩め自分がメンタルモデルを形成した過程をはっき
りと意識すること、
探究=自分たちの見解をオープンに分かち合い、互いの考え方の前提を知るような話し
合いをすること

 内省や探究を身につけた人々は、自分たちのメンタルモデルに自覚的でありオープンで自然な対話を好み、よりよい方向性や創造を導きだすことを可能にしていく。メンタルモデルは変化のための最高のレバレッジをもたらすが、そのメソッドをマスターするのは容易ではない。多くの人は自分のメンタルモデルに無自覚であるからだ。内省と探求のスキルを学ぶ最も効果的な学習方法は、仕事上の慢性的な問題を生み出してきたメンタルモデルの根底に迫ろうと努力することである。大切なことは相手をやり込めたり分析したりすることではなく、思考のプロセスを見えやすくして、互いの認識の違いや共通点をみることにある。