qualiadiversity’s diary

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学習する組織を構成するのは自己実現を求める人である。

 自己実現(マスタリー)とは、高いレベルの習熟を意味し、個人の視野を常に明確にし、深めていくことを意味している。学習する組織が求める人材は、自己実現を達成している人である。これらの人々は、組織は人とともに成長するということに気付いており、自分の能力ばかりではなく周囲の人たちの能力が高まることも望んでいる。自己実現を達成しようとする個人が増えていくことは、学習する組織をより強固なものにすることになる。しかし、組織の中で自己実現を維持し続けることは容易ではない。組織にはそれを阻害する要因が山のように存在しているのだから。そこで、自己実現を育てるための実践的手法が不可欠となる。

 まず重要なことは「個人のビジョン」と明確な「現状認識」の両方を意識し続けることである。「自分がどうありたいか」という個人ビジョンと現実の間にあるギャップがクリエイティブテンション(創造的緊張)と呼ばれる個人の成長に向けた推進力を生み出す。テンション(緊張)は解消される方向に向かう性質を持っているため、自分たちが望む状態に現状を近づけていくことによってテンション(緊張)は解消されていく。一方で新しいことへの挑戦やギャップを認識する際には、不安や恐れがつきものである。これらの不安や恐れを生み出すのはエモーショナルテンション(感情的緊張)である。これを解消するにはまずそれを認めること、現実の一部であることを理解することで対処法が生まれてくる。
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受身的な態度(世界が私に出来事として迫ってくる)からは何も生まれない。創造的な態度(私が自分の未来をつくる)を身につけることが大事。
世界を批判する代わりに今置かれている状況を自分がどのようにして招いたかを振り返りその状況を変えるには何をしなければならないかを考える。---------------------------

恐れをいただきつつも一歩前へ。その一歩が世界を変えていく。というのが私の持論であり、自分との対話(内省)はその一歩を踏み出すために不可欠なのである。

  以上、ピーター・センゲの学習する組織 フィールドブックによる気づきから