qualiadiversity’s diary

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ピーター・センゲ&野中郁次郎

ようやくお目にかかれました。ピーター・センゲ。
学習する組織に出会って以来、センゲの本はほぼ読破。学習する組織の実践・普及に向けて細々ながら活動をしています。「出現する未来」は私の最も大切な本の一冊です。

今回は、SoLジャパン(組織学習協会日本コミュニティ)の主催で実現。
センゲ氏は日本初来日とのことでした。
タイトルは 『21世紀に進化し続ける組織を考える ~「学習する組織」の実現とは~』
渋谷の国連大学ウ・タント国際会議場は300人の参加者であふれていました。

まずは野中先生のスピーチ。少し風邪気味だといいながらも時折ジョークを交えての話がとても
わかりやすかった。
印象に残っている言葉は、
・戦略とは未来創造である。
・ビジョンは2割定性、8割定量がよい
・世界はコトからなる・コトはモノを生む 
・知を統合するリーダーシップとはフロネシス(賢慮型リーダーシップ)である
その条件は次の6つである。
1.善悪を判断する能力
2.場作りの能力
3.個別の本質に気づく能力
4.個別の気づきを言葉にする能力
5.言葉を実現する能力
6.伝承・育成する能力

次はお待ちかねのピーター・センゲ
思ったより高齢だという印象。でもたぶん50代後半か?フランクで暖かい雰囲気にすぐに全体が包まれた。いっていることは特別目新しいことではないがリズミカルでわかりやすい言葉で場を作っていく。

現代は工業化・テクノロジー時代の終わりにあるという。これまでの教育は組み立てラインのようであり、社会は常に生産性や効率やスピードを求めてきた。けれど、私たちは、生きている。
人間が本来持っている生体システムにはそれにあったリズムがある。早いことがすべてよいとは限らないのだ。
知識創造企業とは単なるツールではなく、生き方でもあるのだ。という言葉は深い。

野中氏とセンゲ氏の対談も面白かった。せンゲが学生のように野中氏に質問する様なんだかとてもあったかくて楽しかった。

4時には台湾に向けて出発するということで、あわただしく去っていったセンゲ。それでも生センゲの人柄や深い知性に触れ同じ時間を共有できて満足・満足。

彼が参加するワールドカフェはどうなっただろうと想いを膨らませながら、後半のワールドカフェに参加。初めての参加者同士。少しの緊張があったが、そこは学習する組織に興味のある面々。すぐにトーキンググッズをもって気楽にダイアログが始まった。
やっぱり今年はKさんにボストンのシステムシンキングカンファレンスに連れて行ってもらう。
生センゲとワールドカフェ・ダイアログをやってみたいなあ。