qualiadiversity’s diary

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ミハイ・チクセントミハイの言うことにゃ

「フロー体験 喜びの現象学」(世界思想社

何かに夢中になると時間はあっという間に過ぎていく。フローとは、人間がそのときしていることに完全にのめり込み、それ自体を純粋に楽しむ状態を言う。人はどんな状況におかれても内面の調和によりフローを経験することができ、幸福を感じることができる。

この本は、神戸大の金井先生から紹介していただいた一冊。
ちょうど、非イキイキ状態から抜け出そうともがいていたときのこと。

ミハイ・チクセントミハイという著者のなにやらあやしげな響きも素敵。読み進むうちに、私が求めていたのはこれだ!と、いたく感動。それ以来、愛読の一冊になった。

フロー体験とは、我を忘れるほど物事に没頭している心理状態のこと。
その特徴としては、
①明確な目標とフィードバック
目の前にこれをやりたいという明確な目標が存在していて、それをやりながら常にその結果をフィードバックでき、対応を調整できる。
②能力とのマッチング
ちょうど自分の能力に手頃な内容で、かつ自己表現として他人に認めてもらえる状況にある。
③注意の集中
その状態にいるとき、非常に強く集中している。
④統制感覚
自分がやっていることが全て統制出来ているという感覚がある。
⑤客観的意識が無くなる
それをやっている自分自身を客観的に認識することが無くなり、自分がやっていることに全ての感覚が集中している。他のことに感覚が向かない。
⑥時間感覚の喪失
時間の感覚が無くなり、ふりかえってみると時間が速く去ったように感じる。
⑦自己目的的経験
その行為から生ずる報酬のために行うのではなく、その行為自体が大きな快楽であり、自分に対する大きな報酬となっている。

などがあるそう。
私が一番気にっているのは7番目の自己目的的体験。
私が仕事が好きなのは、まさにこれなのですよね。どんな仕事にも喜びを見出そうとしてきた自分の存在が、この本で納得がいったのだった。。

2014年、著者のミハイ・チクセントミハイ氏が初来日。大ファンの私は、早速申し込んだ。300名を越える満員の会場で思い切って質問をさせて頂いたが、興奮のあまり何を質問したかは全く覚えていない(^_^;)