qualiadiversity’s diary

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新型インフルとダイバーシティ

あれほど大騒ぎした新型インフルエンザのニュースがすっかり姿を消しましたね。
あの騒動に振り回された人は多かったのではないでしょうか。私も国際会議の参加を悩んだり帰国後の研修延期などで、リスクマネジメントの重要さを再認識しました。
先週6月17日の毎日新聞に「共働き家庭のインフルエンザ対策」をテーマに特集記事が掲載されました。組織における対策についてコメントを求められ取材に応じたのですが、あれだけしゃべって掲載されたのはたったの5行!まあ、新聞ってそんなもんですね。

ところで、6/12に東レ経営研究所が、「新型インフルエンザに伴う親の欠勤がもたらす職場コスト」というレポートを発表しました。
このレポートによると親の欠勤で企業が被る経済損失は、2,011億円になるそうです。
今回のインフル騒動で休校が相次いだ大阪・兵庫では子どもの保育をどうするかが大問題になりました。共働き世帯が専業主婦世帯を初めて上まわったのは1997年のこと。それから10年以上が過ぎ、共働き世帯が標準世帯になりつつあります。子育てや介護に伴う突発的な事項や時間制約はもはやワーキングマザーの専売特許ではないのです。
さまざまな事態を想定し、働く人にとっての「時間や場所や働き方の柔軟性」を本気で考えた企業だけが、これから生き残っていけるのではないでしょうか。

東レ経営研究所では、元富士通総研の渥美由喜さんをダイバーシティワークライフバランス部長に迎え、この分野の研究に力を入れ始めています。渥美さんはこの分野にとても力を入れておられたのでまさにはまり役ですね。今後のレポートが楽しみです。
http://www.tbr.co.jp/pdf/inf_001.pdf