qualiadiversity’s diary

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少ないからこそできること

最近お手伝いをしている企業は女性社員の少ないところが多い。在る企業は3.6%。あまりに少なくて何から手をつければいいのかというところ。けれど、逆転の発想をするなら少ないからこそ、インパクトのあることができるだろうし、影響も大きい。少数であることを強みに変えて欲しいと思う。

そんな話をある住宅メーカーの女性部長と話したところ、こんな話を教えてくれた。
東京にすごいゴミやさんがあるそうだ。他社に比べてかなり高い価格設定にもかかわらず引き合いが多くてともて儲かっているという。なぜ?
普通、ゴミ収集という仕事はとても嫌われる。ゴミ収集所は汚いし臭いもすごいし、清掃車も汚れている。毎日のことだからと掃除もしない。けれどそのごみやさんは、素早く作業をしゴミ収集場をきれいに掃除をして帰る。そして会社にもどったら毎日3時間かけてゴミ集取車をぴかぴかに磨き上げるそうだ。同業からはどうせ汚れるのに、人件費と時間の無駄とばかにされた。でも、社長は汚いゴミを扱うからこそ、車も人もそして収集場所もぴかぴかにする。そうすることでお客様にまたきて欲しいという気持ちを持ってもらえる。その信念をもってやり続けたのだ。
設立当時7人という小人数で始めたことを、社員が増えてもやり続けた。当然、あまりに徹底したやり方に反発したり合わない社員は辞めていった。それでも続ける。そして残った社員はその価値観を共有し会社の理念に誇りをもち、誰もが率先して掃除に取り組んでいる。

少ないからこそできたこと。価値を共有する。徹底してやる。やり続ける。会社が大きくなっても、そのことを忘れずに続けてきた結果が、今の成長につながったのだろう。

少ないからこそできること。その言葉を忘れずに取り組んでいきたいものだ。