qualiadiversity’s diary

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問題解決はシステム思考で考えよう

 複雑な問題を解決するために「思考力=考える力」が不可欠であるが、単に考えるだけでは根本の問題解決にはつながらない。売上が悪いからと広告宣伝費を増やしたり営業強化を図っても成果につながらない。といったことはよくあること。システム思考は、単なる表面的な出来事ではなく、その背景にある行動パターンを見極め、なぜそれが繰り返されるのかシステム構造そのものを明らかにする考え方である。問題の背景にあるシステムまで含めて「思考」しなければ、本質的なあるいは創造的な問題解決はできないのだ。

 近年、ホリスティック(人間と自然界とのつながりを全体として重視することを理念とする教育の新しい考え方)やホールシステムアプローチ(特定の課題やテーマにかかわるすべてのステーク・ホールダーまたはその代表者たちが一堂に集まって話し合い、全体の文脈を共有しながら、創造的な意思決定やアクションプランを生成する方法論の総称 ヒューマンバリューHPよりhttp://www.humanvalue.co.jp/report/magazine_list/asiantrend.html
などに関心が集まる背景には、部分最適では解決できない問題が数多く発生していることがあげられる。一見なんの関係もなさそうに見えることが実はシステム思考に当てはめてみると相互に複雑に関連し作用していることが見えてくる。問題の所在を「個人」に求めるのはなく、個人を含めたシステム構造に問題があるのだとするシステム思考は、対立や競合ではなく対話によってその本質に迫る効果をもたらす。

 問題が発生したときはすぐに答えに飛びつくのではなく、その背景をしっか見極めることが大切だ。その際に重要なことは目に見える3次元で考えるのではなく6次元の視点をもつこと。時間の流れ、情報の流れ、そして人の感情。これらの目には見えない要素が問題解決に大きな影響を与えていることに気付いている人はどれくらいいるだろうか。辺縁視力を鍛え、広い視野で観察する力(システム思考)を意識してみると、今までとは違う問題解決策が創造できるに違いない。