qualiadiversity’s diary

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粘土層管理職の攻略法

前回に続き、渥美さんのお話から。
渥美さんが、インタビューされた女性の中に、男性部長級を「粘土層」と評した方がいたそうです。いろいろ言っても「染み込んでいかない」、いったん思いこむと「頑な」で、できれば「触りたくない」からだそう。
言い得て妙です。確かに、そういう人達はどの組織にも一定層いますね。得てしてそういう人の声が大きいのも事実です。部長級に多いというのもうなずけます。私も、話し始めたとたんに「女が何を言う」とそっぽを向かれたりにらまれたり、腕を高々と組まれたり。。いろいろ経験してきました。

女性活用なんか必要ないと思い込んでいる粘土層管理職に対する攻略法はあるのでしょうか。今までやっていくらかは効果があった方法は、次のようなもの。
・経営環境の変化を自ら語らせる(トップダウンで部下を説得する役割を担わせる。)
メンタルヘルスやセクハラ研修で危機管理としてのジェンダーマネジメントの重要性を伝える
・女性部下を活躍させている男性管理職のロールモデルを見せる(これは逆に反発される可能性もありますが・・)
・同業他社の女性活躍の好事例を紹介する(女性活躍のアンテナが立つといろんな情報が飛び込んできて、自社(自分)の課題が見えてくることがあります)
・継続して根気よく、説得を続ける(継続は力なり・・です)
・思い切って排除する(早期退職を勧奨して辞めさせた企業もあるそうです)
・優秀な女性達との昼食会や懇談会を実施する
・粘土層には手をつけず、積極的な管理職をどんどん増やす。やがて粘土層がマイノリティになるまで待つ・・・

  いろいろ苦労しながらやっていますが、「残念ながら「これをやればOK!」という方法は見当たりません。男性中心で長年鍛え上げてきた価値観はそう簡単には変わりません。でも、時代は確実に変わっています。最近では、そういう管理職にお目にかかるとなんだか可哀想にも感じます。
粘土は放っておくと固くなってぼろぼろと崩れていきます。変化の時代に柔軟に対応できなかった恐竜がやがて滅びていったように、粘土層管理職もやがては崩れていくでしょう。早めに水分補給して、柔軟な管理職になって欲しいものです。