qualiadiversity’s diary

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シンクロニシティ その必然なる偶然

 金井壽宏先生が監修された「シンクロニシティ 未来をつくるリーダーシップ」(英治出版) を読みました。作者のジョセフ・ジャウォースキーはピーター・センゲ「出現する未来」の共著者でもあります。
 
 実は、このジャウォースキーについては数年前から、リス研(仲間うちで2004年から続けている研究会。フランス語で高尚な名前がついていますが、めんどくさいのでこう呼んでいます)でも話題の人でした。なんせ、システムシンキングや学習する組織にのめりこんでいるKさんお勧めの御仁なので、ことあるごとに彼やセンゲ、オットー・シャーマーなどの名前を聞く機会があり、勝手に親しみをもっていたのです。なので、そのジャウォースキーの本を金井先生が監修されたことはうれしい驚きでした。
 ところが、金井先生の解説を読んでまたびっくり。パウロ・コエーリョの「アルケミスト」について触れておられるのですが、クオリアの今月の言葉は、アルケミストの一節なのです! パウロ・コエーリョは世界的に有名な作家なのですが恥ずかしながら私は、つい先日までその名前を知りませんでした。知人の若い女性がMLで発信した言葉。それがアルケミストからの引用でした。

 「何かを望めば 宇宙のすべてが協力して、実現するように助けてくれる」

 この言葉に強く惹かれ、一気に本を読み迷わず11月の言葉に選びました。そして、偶然手に取った書籍「シンクロニシティ」で金井先生がアルケミストについて書いておられる。
シンクロニシティとは共時性のこと。何か意味のあることのよう感じてしまう私です。
精神科医カール・グスタフユングの用語。単なる偶然を超えた何かを意味する時間、空間状の事象の符合。実証的検証の難しい現象の一つ。はてなダイアリーより引用)

 この本は、ジョセフ・ジャウォースキーの自伝でもあり、真のリーダーシップとは何かを探求する本でもあります。彼の身におこる不思議な出来事もすべて必然であったような気がします。私も一緒に旅をしているような気分になりました。ただ、東洋思想になじんだ人には、エピローグは少々違和感を感じるかもしれませんね。それを差し引いても味わい深い奥行きのある本だと思います。
事務所のIさんは、原書で読みたいというので早速英語版を手に入れました。
これがすらすらと読めるようになりたいものです。